SCCM連携について
はじめに
みなさんこんにちは、三井情報株式会社です。
ServiceNowにはITSMやITOM、ITBMなど様々な製品がありますが、各製品は構成管理データベース(CMDB)を中心として多種多様な連携が可能となっています。
今回はそんなCMDBの情報をMicrosoft Endpoint Configuration Manager(旧System Center Configuration Manager(SCCM)、以下MECM)から自動でインポートして、CMDBの作成と更新を行う方法についてご紹介したいと思います。
Service Graph Connector for Microsoft SCCM
ServiceNowではCMDBのCIを作成する手段としてITOM Discoveryという機能が用意されていますが、すでにサードパーティの製品で構成情報を収集する環境が整っているユーザ向けに、サードパーティ製品との連携機能がプラグインとして提供されています。
その中で、MECMとの連携を行うためのプラグインが「Service Graph Connector for Microsoft SCCM」となっています。
このプラグインを導入することで、MECMで管理している構成情報をServiceNowのCMDBにインポートすることができます。また、インポートをスケジュール化することが可能なので、CMDBの自動更新も可能になります。
導入方法
導入方法は非常に簡単で、プラグインをインストールした後、セットアップのガイダンスに従って以下の2つの画面を設定するだけで設定が完了します。
設定画面① SCCMのDBへの接続情報
設定画面② ジョブのスケジュール設定
連携イメージ
上記の設定を行った後はスケジュールが実行されるのを待ち、結果を確認するだけです。
まずは、連携されるMECM側のデータを確認してみましょう。
MECMで管理されているクライアントPCの情報
次に、これがServiceNowに連携されたかを確認してみましょう。
ServiceNowのCMDBに連携されたクライアントPCの情報
ServiceNowにMECMで管理されているnowcl01というクライアントPCの情報が連携されたことがわかるかと思います。
コンピュータの名称やスペック、シリアルナンバー、ネットワークアダプタ、ストレージ、インストールされているソフトウェア等の情報が連携されていることがわかります。
おわりに
御覧いただいたように非常に簡単にMECMからのデータ連携をセットアップすることができました。ServiceNowにはこのように便利な機能が他にも数多くあります。
今後も、少しでも皆様に有益な情報を提供できればよいと思っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。